ある日、母親と息子が住んでいた家で、薬のカプセルが突然モンスターに変わったんだ!そのモンスターの名前は「ハナマルッチ」! 息子は毎日お薬を飲んでて、母親はそのたびに手作りの花の髪飾りをプレゼントしてたんだ。 それに感動したカプセルが、なんと3頭身のかわいいモンスターに変身したんだ!頭にでっかい花びらがあって、顔は右が白で左が黄色。 白は仕事モード、黄色は応援モードなんだ。こうしてハナマルッチは沼津の人気者になって、みんなに愛されるご当地ゆるキャラとして大活躍だよ!
二足歩行する干物という以外は謎に包まれている。ヒモノラの目撃情報や 調査記録などを報告・拡散する組織「ヒモノラ沼津研究所」がその生態を追っている。 研究所は、干物を塩水処理する直前に、突如進化し二足歩行ができるようになり、 生まれた海へ歩いて入っていったのではないか?との見解を示している。 また、研究所はヒモノラ捕獲スーツを開発した。現在、スーツを装着した研究員が、 海中にいるヒモノラに仲間だと思わせ、陸地へ誘導する「ヒモノラ誘導作戦」を 展開中である。日向ぼっこが大好きなアジなヤツ。
日本有数の深海を持つ駿河湾に生息しているメンダコが変異した。 メンダコは不味いことで誰からも捕食されずに生き延びてきた。 みんなに無視され続ける深海に愛想をつかし地上へ愛されにやってきた。 地上を動けるように人間のような足が生えた。ひらひらのスカートでセクシーダンスを踊り、 媚びて相手の警戒心を解かせ、油断したところを唇でぶちゅーってキスマークをつける。 キスマークをつけられた人は、メンダコリーナの愛の奴隷になってしまうらしいぞ!
全長3mを超える世界最大のカニであるタカアシガニが、深海を高速で泳ぐことは 意外と知られていない。カニレース界のチャンピオンだったが、ライバルのいない 深海に見切りをつけ、より速いライバルを求めて地上へやってきた。 クルマの速さに感動し2本のハサミを残して足をタイヤに交換した。愛鷹山の坂道を 下るクルマを見るとダウンヒルレースを挑んでくる。 コーナー中にハサミを地面に突き刺して急旋回するターンピック技により抜群の コーナリング性能を誇る。そこのキミ!走り屋の挑発にのっちゃダメだぞ!
千本松原は沼津から田子の浦まで10kmも続いていて何万本もの松が植林されている防風林なのだ。 あれ?千本松なのに、1000本以上あるじゃん!と事実と違うことに腹を立てた松ぼっくりが変異した。 世の中には事実と違うことが沢山あることに不満を持っているが、ブツブツと文句を呟きホンネ を言う事ができない。晴れて乾燥した日は、かさが開き手足も伸びて態度が大きくなるが、 それはそれで誰も話を聞いてくれない、開いたかさの隙間から覗く目は小心者そのもので ある。雨の日は松かさが閉じて小さくなりイジイジ引きこもっている。千本浜公園で マツボックリボーに会いに来てくれる人をじっと待ってるよ。キミには見つけられるかな?
西伊豆の急斜面で栽培された西浦みかんがポトンと落ちてコロコロ転がり 駿河湾にドボンと落ちて変異した。海を泳ぐため両脇にヒレが発達、膨らんだフグのような 形状をしている。ミカンの葉っぱがついたままになっており、これを動かして舵を取る。 皮からシューっとリモネンの汁を吹き出し目つぶし攻撃をする。 相手が目をこすっているうちに逃げてしまうそうだ! 昔は冷凍されて学校給食に出されていたという噂がある。
急須の中に住んでいるモンスター。お茶摘みがはじまる夏までの八十八日を 誰よりも楽しみに待っていたのに、寝過ごし、起きたら89日目だったショックで変異した。 急須のフタをちょっと上げた隙間から見える二つの目はもう絶対に寝過ごさない決意に満ちている。 注ぎ口から、高濃度の深い煎り茶を飲ませ、相手を不眠状態にしてしまう。 お茶は急須で淹れたものしか絶対に認めないらしい。 海洋プラスチック削減にかこつけてペットボトル根絶計画を練っているとの噂がある。 ペットボトルのお茶を目の敵にしているらしいぞ!